日蓮正宗法華講開信寺支部より

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妙法蓮華經 五百弟子受記品第八


【妙法蓮華經五百弟子受記品第八:みょうほうれんげきょうごひゃくでしじゅきほんだいはち】
妙法蓮華經〔みょうほうれんげきょう〕五百弟子受記品第八〔ごひゃくでしじゅきほんだいはち〕




【爾時富楼那彌多羅尼子。:にじふるなみたらにし】
爾〔そ〕の時〔とき〕に富楼那彌多羅尼子〔ふるなみたらにし〕、

【従佛聞是。:じゅうぶつもんぜ】
佛〔ほとけ〕に従〔したが〕いたてまつりて是〔こ〕の

【智慧方便。:ちえほうべん】
智慧〔ちえ〕方便〔ほうべん〕

【随宜説法。:ずいぎせっぽう】
随宜〔ずいぎ〕の説法〔せっぽう〕を聞〔き〕き、

【又聞授諸大弟子。:うもんじゅしょだいでし】
又〔また〕諸〔もろもろ〕の大弟子〔だいでし〕に、

【阿耨多羅三藐三菩提記。:あのくたらさんみゃくさんぼだいき】
阿耨多羅三藐三菩提〔あのくたらさんみゃくさんぼだい〕の記〔き〕を授〔さず〕けたもうを聞〔き〕き、

【復聞宿世。:ぶもんしゅくせ】
復〔また〕宿世〔しゅくせ〕

【因縁之事。:いんねんしじ】
因縁〔いんねん〕の事〔じ〕を聞〔き〕き、

【復聞諸佛。:ぶもんしょぶつ】
復〔また〕諸佛〔しょぶつ〕の、

【有大自在。:うだいじざい】
大自在〔だいじざい〕

【神通之力。:じんづうしりき】
神通〔じんづう〕の力〔ちから〕有〔ましま〕すことを聞〔き〕きたてまつりて、

【得未曾有。:とくみぞうう】
未曾有〔みぞう〕なることを得〔え〕、

【心浄踊躍。:しんじょうゆやく】
心〔こころ〕浄〔きよ〕く踊躍〔ゆやく〕し、

【即従座起。:そくじゅうざき】
即〔すなわ〕ち座〔ざ〕より起〔た〕って

【到於佛前。:とうおぶつぜん】
佛前〔ぶつぜん〕に到〔いた〕り、

【頭面禮足。:ずめんらいそく】
頭面〔ずめん〕に足〔みあし〕を禮〔らい〕して、

【却住一面。:きゃくじゅういちめん】
却〔さ〕って一面〔いちめん〕に住〔じゅう〕し、

【瞻仰尊顔。:せんごうそんげん】
尊顔〔そんげん〕を瞻仰〔せんごう〕して、

【目不暫捨。:もくふざんしゃ】
目〔め〕暫〔しばら〕くも捨〔す〕てず、

【而作是念。:にさぜねん】
而〔しか〕も是〔こ〕の念〔ねん〕を作〔な〕さく、

【世尊甚奇特。:せそんじんきどく】
...世尊〔せそん〕は甚〔はなは〕だ奇特〔きどく〕にして、

【所為希有。:しょいけう】
...所為〔しょい〕希有〔けう〕なり。

【随順世間。:ずいじゅんせけん】
...世間〔せけん〕

【若干種性。:にゃっかんしゅしょう】
...若干〔そこばく〕の種性〔しゅしょう〕に随順〔ずいじゅん〕して、

【以方便知見。:いほうべんちけん】
...方便〔ほうべん〕知見〔ちけん〕を以〔もっ〕て、

【而為説法。:にいせっぽう】
...為〔ため〕に法〔ほう〕を説〔と〕いて、

【抜出衆生。:ばっすいしゅじょう】
...衆生〔しゅじょう〕の

【処処貪著。:しょしょとんじゃく】
...処処〔しょしょ〕の貪著〔とんじゃく〕を抜出〔ばっすい〕したもう。

【我等於佛功徳。:がとうおぶっくどく】
...我等〔われら〕、佛〔ほとけ〕の功徳〔くどく〕に於〔おい〕て、

【言不能宣。:ごんぷのうせん】
...言〔ことば〕をもって宣〔の〕ぶること能〔あた〕わず。

【唯佛世尊。:ゆいぶっせそん】
...唯〔ただ〕佛世尊〔ぶっせそん〕のみ、

【能知我等。:のうちがとう】
...能〔よ〕く我等〔われら〕が

【深心本願。:じんしんほんがん】
...深心〔じんしん〕の本願〔ほんがん〕を知〔し〕ろしめせり。

【爾時佛告。:にじぶつごう】
爾〔そ〕の時〔とき〕に、佛〔ほとけ〕

【諸比丘。:しょびく】
諸〔もろもろ〕の比丘〔びく〕に告〔つ〕げたまわく、

【汝等見是。:にょとうけんぜ】
...汝等〔なんだち〕、是〔こ〕の

【富楼那彌多羅尼子不。:ふるなみたらにしふ】
...富楼那彌多羅尼子〔ふるなみたらにし〕を見〔み〕るや不〔いな〕や。

【我常称其。:がじょうしょうご】
...我〔われ〕常〔つね〕に其〔それ〕を

【於説法人中。:おせっぽうにんじゅう】
...説法人〔せっぽうにん〕の中〔なか〕に於〔おい〕て、

【最為第一。:さいいだいいち】
...最〔もっと〕も為〔こ〕れ第一〔だいいち〕なりと称〔しょう〕し、

【亦常歎其。:やくじょうたんご】
...亦〔また〕常〔つね〕に其〔そ〕の

【種種功徳。:しゅじゅくどく】
...種種〔しゅじゅ〕の功徳〔くどく〕を歎〔たん〕ず。

【精勤護持。:しょうごんごじ】
...精勤〔しょうごん〕して

【助宣我法。:じょせんがほう】
...我〔わ〕が法〔ほう〕を護持〔ごじ〕し助宣〔じょせん〕し、

【能於四衆。:のうおししゅ】
...能〔よ〕く四衆〔ししゅ〕に於〔おい〕て、

【示教利喜。:じきょうりき】
...示教利喜〔じきょうりき〕し、

【具足解釋。:ぐそくげしゃく】
...具足〔ぐそく〕して

【佛之正法。:ぶっししょうぼう】
...佛〔ほとけ〕の正法〔しょうぼう〕を解釋〔げしゃく〕して、

【而大饒益。:にだいにょうやく】
...大〔おお〕いに①

【同梵行者。:どうぼんぎょうじゃ】
...同梵行者〔どうぼんぎょうじゃ〕を①饒益〔にょうやく〕す。

【自捨如来。:じしゃにょらい】
...如来〔にょらい〕を捨〔お〕いてよりは、

【無能尽其。:むのうじんご】
...能〔よ〕く其〔そ〕の

【言論之辯。:ごんろんしべん】
...言論〔ごんろん〕の辯〔べん〕を尽〔つく〕くすもの無〔な〕けん。

【汝等勿謂。:にょとうもっち】
...汝等〔なんだち〕、

【富楼那。:ふるな】
...富楼那〔ふるな〕は、

【但能護持。:たんのうごじ】
...但〔ただ〕能〔よ〕く我〔わ〕が法〔ほう〕を護持〔ごじ〕し、

【助宣我法。:じょせんがほう】
...助宣〔じょせん〕すと謂〔おも〕うこと勿〔なか〕れ。

【亦於過去。:やくおかこ】
...亦〔また〕、過去〔かこ〕

【九十億諸佛所。:くじゅうおくしょぶっしょ】
...九十億〔くじゅうおく〕の諸佛〔しょぶつ〕の所〔みもと〕に於〔おい〕ても、

【護持助宣。:ごじじょせん】
...②

【佛之正法。:ぶっししょうぼう】
...佛〔ほとけ〕の正法〔しょうぼう〕を②護持〔ごじ〕し、助宣〔じょせん〕し、

【於彼説法人中。:おひせっぽうにんじゅう】
...彼〔か〕の説法人〔せっぽうにん〕の中〔なか〕に於〔おい〕ても、

【亦最第一。:やくさいだいいち】
...亦〔また〕最〔もっと〕も第一〔だいいち〕なりき。

【又於諸佛。:うおしょぶつ】
...又〔また〕、諸佛〔しょぶつ〕

【所説空法。:しょせっくうぼう】
...所説〔しょせつ〕の空法〔くうほう〕に於〔おい〕て、

【明了通達。:みょうりょうつうだつ】
...明了〔みょうりょう〕に通達〔つうだつ〕し、

【得四無礙智。:とくしむげち】
...四無礙智〔しむげち〕を得〔え〕て、

【常能審諦。:じょうのうしんたい】
...常〔つね〕に能〔よ〕く審諦〔あきらか〕に、

【清浄説法。:しょうじょうせっぽう】
...清浄〔しょうじょう〕に法〔ほう〕を説〔と〕いて、

【無有疑惑。:むうぎわく】
...疑惑〔ぎわく〕有〔あ〕ること無〔な〕く、

【具足菩薩。:ぐそくぼさつ】
...菩薩〔ぼさつ〕

【神通之力。:じんづうしりき】
...神通〔じんづう〕の力〔ちから〕を具足〔ぐそく〕し、

【随其壽命。:ずいごじゅみょう】
...其〔そ〕の壽命〔じゅみょう〕に随〔したが〕って、

【常修梵行。:じょうしゅぼんぎょう】
...常〔つね〕に梵行〔ぼんぎょう〕を修〔しゅ〕しき。

【彼佛世人。:ひぶっせにん】
...彼〔か〕の佛世〔ぶっせ〕の人〔ひと〕、

【咸皆謂之。:げんかいいし】
...咸〔ことごと〕く皆〔みな〕、之〔これ〕を

【實是声聞。:じつぜしょうもん】
...實〔じつ〕に是〔こ〕れ声聞〔しょうもん〕なりと謂〔おも〕えり。

【而富楼那。:にふるな】
...而〔しか〕も富楼那〔ふるな〕は、

【以斯方便。:いしほうべん】
...斯〔こ〕の方便〔ほうべん〕を以〔もっ〕て、

【饒益無量。:にょうやくむりょう】
...無量〔むりょう〕

【百千衆生。:ひゃくせんしゅじょう】
...百千〔ひゃくせん〕の衆生〔しゅじょう〕を饒益〔にょうやく〕し、

【又化無量。:うけむりょう】
...又〔また〕、無量〔むりょう〕

【阿僧祇人。:あそうぎにん】
...阿僧祇〔あそうぎ〕の人〔ひと〕を化〔け〕して、

【令立阿耨多羅三藐三菩提。:りょうりゅうあのくたらさんみゃくさんぼだい】
...阿耨多羅三藐三菩提〔あのくたらさんみゃくさんぼだい〕を立〔た〕てしむ。

【為浄佛土故。:いじょうぶつどこ】
...佛土〔ぶつど〕を浄〔きよ〕めんが為〔ため〕の故〔ゆえ〕に、

【常作佛事。:じょうさぶつじ】
...常〔つね〕に佛事〔ぶつじ〕を作〔な〕し

【教化衆生。:きょうけしゅじょう】
...衆生〔しゅじょう〕を教化〔きょうけ〕しき。

【諸比丘。:しょびく】
...諸〔もろもろ〕の比丘〔びく〕、

【富楼那。:ふるな】
...富楼那〔ふるな〕は亦〔また〕、

【亦於七佛。:やくおしちぶつ】
...七佛〔しちぶつ〕の

【説法人中。:せっぽうにんじゅう】
...説法人〔せっぽうにん〕の中〔なか〕に於〔おい〕て、

【而得第一。:にとくだいいち】
...第一〔だいいち〕なることを得〔え〕、

【今於我所。:こんのがしょ】
...今〔いま〕我〔わ〕が所〔ところ〕の、

【説法人中。:せっぽうにんじゅう】
...説法人〔せっぽうにん〕の中〔なか〕に於〔おい〕ても、

【亦為第一。:やくいだいいち】
...亦〔また〕為〔こ〕れ第一〔だいいち〕なり。

【於賢劫中。:おげんごうちゅう】
...賢劫〔げんごう〕の中〔なか〕、

【當来諸佛。:とうらいしょぶつ】
...當来〔とうらい〕の諸佛〔しょぶつ〕の

【説法人中。:せっぽうにんじゅう】
...説法人〔せっぽうにん〕の中〔なか〕に於〔おい〕ても、

【亦復第一。:やくぶだいいち】
...亦復〔またまた〕第一〔だいいち〕にして、

【而皆護持。:にかいごじ】
...皆〔みな〕佛法〔ぶっぽう〕を護持〔ごじ〕し、

【助宣佛法。:じょせんぶっぽう】
...助宣〔じょせん〕せん。

【亦於未来。:やくおみらい】
...亦〔また〕未来〔みらい〕に於〔おい〕ても、

【護持助宣。:ごじじょせん】
...③

【無量無辺。:むりょうむへん】
...無量無辺〔むりょうむへん〕の

【諸佛之法。:しょぶっしほう】
...諸佛〔しょぶつ〕の法〔ほう〕を③護持〔ごじ〕し、助宣〔じょせん〕し、

【教化饒益。:きょうけにょうやく】
...④

【無量衆生。:むりょうしゅじょう】
...無量〔むりょう〕の衆生〔しゅじょう〕を④教化〔きょうけ〕し、饒益〔にょうやく〕して、

【令立阿耨多羅三藐三菩提。:りょうりゅうあのくたらさんみゃくさんぼだい】
...阿耨多羅三藐三菩提〔あのくたらさんみゃくさんぼだい〕を立〔た〕てしめん。

【為浄佛土故。:いじょうぶつどこ】
...佛土〔ぶつど〕を浄〔きよ〕めんが為〔ため〕の故〔ゆえ〕に、

【常勤精進。:じょうごんしょうじん】
...常〔つね〕に勤〔つと〕め精進〔しょうじん〕し、

【教化衆生。:きょうけしゅじょう】
...衆生〔しゅじょう〕を教化〔きょうけ〕せん。

【漸漸具足。:ぜんぜんぐそく】
...漸漸〔ぜんぜん〕に

【菩薩之道。:ぼさっしどう】
...菩薩〔ぼさつ〕の道〔どう〕を具足〔ぐそく〕して、

【過無量。:かむりょう】
...無量〔むりょう〕

【阿僧祇劫。:あそうぎこう】
...阿僧祇劫〔あそうぎこう〕を過〔す〕ぎて、

【當於此土。:とうおしど】
...當〔まさ〕に此〔こ〕の土〔ど〕に於〔おい〕て、

【得阿耨多羅三藐三菩提。:とくあのくたらさんみゃくさんぼだい】
...阿耨多羅三藐三菩提〔あのくたらさんみゃくさんぼだい〕を得〔う〕べし。

【號曰法明如来。:ごうわつほうみょうにょらい】
...號〔な〕を法明如来〔ほうみょうにょらい〕・

【應供。:おうぐ】
...應供〔おうぐ〕・

【正遍知。:しょうへんち】
...正遍知〔しょうへんち〕・

【明行足。:みょうぎょうそく】
...明行足〔みょうぎょうそく〕・

【善逝。:ぜんぜい】
...善逝〔ぜんぜい〕・

【世間解。:せけんげ】
...世間解〔せけんげ〕・

【無上士。:むじょうじ】
...無上士〔むじょうじ〕・

【調御丈夫。:じょうごじょうぶ】
...調御丈夫〔じょうごじょうぶ〕・

【天人師。:てんにんし】
...天人師〔てんにんし〕・

【佛世尊。:ぶっせそん】
...佛世尊〔ぶっせそん〕と曰〔い〕わん。

【其佛以恒河沙等。:ごぶついごうがしゃとう】
...其〔そ〕の佛〔ほとけ〕、恒河沙等〔ごうがしゃとう〕の

【三千大千世界。:さんぜんだいせんせかい】
...三千大千世界〔さんぜんだいせんせかい〕を以〔もっ〕て、

【為一佛土。:いいちぶつど】
...一佛土〔いちぶつど〕と為〔な〕し、

【七寶為地。:しっぽういじ】
...七寶〔しっぽう〕を地〔じ〕と為〔な〕し、

【地平如掌。:じびょうにょしょう】
...地〔じ〕の平〔たいら〕かなること、掌〔たなごころ〕の如〔ごと〕くにして、

【無有山陵。:むうせんりょう】
...山陵〔せんりょう〕、

【谿憪溝壑。:けいけんこうがく】
...谿憪〔けいけん〕、溝壑〔こうがく〕有〔あ〕ること無〔な〕けん。

【七寶台観。:しっぽうだいかん】
...七寶〔しっぽう〕の台観〔だいかん〕、

【充満其中。:じゅうまんごちゅう】
...其〔そ〕の中〔なか〕に充満〔じゅうまん〕し、

【諸天宮殿。:しょてんくうでん】
...諸天〔しょてん〕の宮殿〔くうでん〕、

【近処虚空。:ごんしょこくう】
...近〔ちか〕く虚空〔こくう〕に処〔しょ〕し、

【人天交接。:にんでんきょうしょう】
...人〔にん〕、天〔てん〕交接〔きょうしょう〕して

【両得相見。:りょうとくそうけん】
...両〔ふた〕つながら相〔あい〕見〔み〕ることを得〔え〕ん。

【無諸惡道。:むしょあくどう】
...諸〔もろもろ〕の惡道〔あくどう〕

【亦無女人。:やくむにょにん】
...無〔な〕く、亦〔また〕女人〔にょにん〕無〔な〕くして、

【一切衆生。:いっさいしゅじょう】
...一切〔いっさい〕衆生〔しゅじょう〕、

【皆以化生。:かいいけしょう】
...皆〔みな〕以〔もっ〕て化生〔けしょう〕し、

【無有婬欲。:むういんにょく】
...婬欲〔いんよく〕有〔あ〕ること無〔な〕けん。

【得大神通。:とくだいじんづう】
...大神通〔だいじんづう〕を得〔え〕て、

【身出光明。:しんすいこうみょう】
...身〔み〕より光明〔こうみょう〕を出〔いだ〕し、

【飛行自在。:ひぎょうじざい】
...飛行〔ひぎょう〕自在〔じざい〕ならん。

【志念堅固。:しねんけんご】
...志念〔しねん〕堅固〔けんご〕に、

【精進智慧。:しょうじんちえ】
...精進〔しょうじん〕、智慧〔ちえ〕あって、

【普皆金色。:ふかいこんじき】
...普〔あまね〕く皆〔みな〕金色〔こんじき〕に、

【三十二相。:さんじゅうにそう】
...三十二相〔さんじゅうにそう〕をもって

【而自荘厳。:にじしょうごん】
...自〔みずか〕ら荘厳〔しょうごん〕せん。

【其国衆生。:ごこくしゅじょう】
...其〔そ〕の国〔くに〕の衆生〔しゅじょう〕は、

【常以二食。:じょういにじき】
...常〔つね〕に二食〔にじき〕を以〔もっ〕てせん。

【一者法喜食。:いっしゃほうきじき】
...一〔いち〕には法喜食〔ほうきじき〕、

【二者禅悦食。:にしゃぜんねつじき】
...二〔に〕には禅悦食〔ぜんえつじき〕なり。

【有無量阿僧祇。:うむりょうあそうぎ】
...無量阿僧祇〔むりょうあそうぎ〕

【千萬億那由他。:せんまんのくなゆた】
...千萬億那由他〔せんまんのくなゆた〕の

【諸菩薩衆。:しょぼさっしゅ】
...諸〔もろもろ〕の菩薩衆〔ぼさつしゅ〕有〔あ〕り、

【得大神通。:とくだいじんづう】
...大神通〔だいじんづう〕、

【四無礙智。:しむげち】
...四無礙智〔しむげち〕を得〔え〕て、

【善能教化。:ぜんのうきょうけ】
...善能〔よ〕く

【衆生之類。:しゅじょうしるい】
...衆生〔しゅじょう〕の類〔るい〕を教化〔きょうけ〕せん。

【其声聞衆。:ごしょうもんじゅ】
...其〔そ〕の声聞衆〔しょうもんしゅ〕は、

【算数校計。:さんじゅきょうけ】
...算数〔さんじゅ〕校計〔きょうけ〕すとも

【所不能知。:しょふのうち】
...知〔し〕ること能〔あた〕わざる所〔ところ〕ならん。

【皆得具足。:かいとくぐそく】
...皆〔みな〕⑤

【六通三明。:ろくつうさんみょう】
...六通〔ろくつう〕、三明〔さんみょう〕、

【及八解脱。:ぎゅうはちげだつ】
...及〔およ〕び八解脱〔はちげだつ〕を⑤具足〔ぐそく〕することを得〔え〕ん。

【其佛国土。:ごぶっこくど】
...其〔そ〕の佛〔ほとけ〕の国土〔こくど〕は、

【有如是等。:うにょぜとう】
...是〔かく〕の如〔ごと〕き等〔ら〕の

【無量功徳。:むりょうくどく】
...無量〔むりょう〕の功徳〔くどく〕有〔あ〕って、

【荘厳成就。:しょうごんじょうじゅ】
...荘厳〔しょうごん〕し成就〔じょうじゅ〕せん。

【劫名寶明。:こうみょうほうみょう】
...劫〔こう〕を寶明〔ほうみょう〕と名〔な〕づけ、

【国名善浄。:こくみょうぜんじょう】
...国〔くに〕を善浄〔ぜんじょう〕と名〔な〕づけん。

【其佛壽命。:ごぶつじゅみょう】
...其〔そ〕の佛〔ほとけ〕の壽命〔じゅみょう〕、

【無量阿僧祇劫。:むりょうあそうぎこう】
...無量阿僧祇劫〔むりょうあそうぎこう〕にして、

【法住甚久。:ほうじゅうじんく】
...法住〔ほうじゅう〕すること、甚〔はなは〕だ久〔ひさ〕しからん。

【佛滅度後。:ぶつめつどご】
...佛〔ほとけ〕の滅度〔めつど〕の後〔のち〕、

【起七寶塔。:きしっぽうとう】
...七寶〔しっぽう〕の塔〔とう〕を起〔た〕てて、

【遍満其国。:へんまんごこく】
...其〔そ〕の国〔くに〕に遍満〔へんまん〕せん。

【爾時世尊。:にじせそん】
爾〔そ〕の時〔とき〕に世尊〔せそん〕、

【欲重宣此義。:よくじゅうせんしぎ】
重〔かさ〕ねて此〔こ〕の義〔ぎ〕を宣〔の〕べんと欲〔ほっ〕して、

【而説偈言:にせつげごん】
偈〔げ〕を説〔と〕いて言〔のたま〕わく、

【諸比丘諦聴:しょびくたいちょう】
...諸〔もろもろ〕の比丘〔びく〕諦〔あきら〕かに聴〔き〕け

【佛子所行道:ぶっししょぎょうどう】
...佛子〔ぶっし〕所行〔しょぎょう〕の道〔どう〕は

【善学方便故:ぜんがくほうべんこ】
...善〔よ〕く方便〔ほうべん〕を学〔がく〕せるが故〔ゆえ〕に

【不可得思議:ふかとくしぎ】
...思議〔しぎ〕すること得〔う〕べからず

【知衆楽小法:ちしゅぎょうしょうぼう】
...衆〔しゅ〕小法〔しょうぼう〕を楽〔ねが〕って

【而畏於大智:にいおだいち】
...大智〔だいち〕を畏〔おそ〕るることを知〔し〕れり

【是故諸菩薩:ぜこしょぼさつ】
...是〔こ〕の故〔ゆえ〕に諸〔もろもろ〕の菩薩〔ぼさつ〕

【作声聞縁覚:さしょうもんえんがく】
...声聞〔しょうもん〕縁覚〔えんがく〕と作〔な〕り

【以無数方便:いむしゅほうべん】
...無数〔むしゅ〕の方便〔ほうべん〕を以〔もっ〕て

【化諸衆生類:けしょしゅじょうるい】
...諸〔もろもろ〕の衆生類〔しゅじょうるい〕を化〔け〕して

【自説是声聞:じせつぜしょうもん】
...自〔みずか〕ら是〔こ〕れ声聞〔しょうもん〕なり

【去佛道甚遠:こぶつどうじんのん】
...佛道〔ぶつどう〕を去〔さ〕ること甚〔はなは〕だ遠〔とお〕しと説〔と〕く

【度脱無量衆:どだつむりょうしゅ】
...無量〔むりょう〕の衆〔しゅ〕を度脱〔どだつ〕して

【皆悉得成就:かいしつとくじょうじゅ】
...皆〔みな〕悉〔ことごと〕く成就〔じょうじゅ〕することを得〔え〕せしむ

【雖小欲懈怠:すいしょうよくけだい】
...小欲〔しょうよく〕懈怠〔けだい〕なりと雖〔いえど〕も

【漸當令作佛:ぜんとうりょうさぶつ】
...漸〔ようや〕く當〔まさ〕に作佛〔さぶつ〕せしむべし

【内秘菩薩行:ないひぼさつぎょう】
...内〔うち〕に菩薩〔ぼさつ〕の行〔ぎょう〕を秘〔ひ〕し

【外現是声聞:げげんぜしょうもん】
...外〔そと〕に是〔こ〕れ声聞〔しょうもん〕なりと現〔げん〕ず

【少欲厭生死:しょうよくえんしょうじ】
...少欲〔しょうよく〕にして生死〔しょうじ〕を厭〔いと〕えども

【實自浄佛土:じつじじょうぶつど】
...實〔じつ〕には自〔みずか〕ら佛土〔ぶつど〕を浄〔きよ〕む

【示衆有三毒:じしゅうさんどく】
...衆〔しゅ〕に三毒〔さんどく〕有〔あ〕りと示〔しめ〕し

【又現邪見相:うげんじゃけんそう】
...又〔また〕邪見〔じゃけん〕の相〔そう〕を現〔げん〕ず

【我弟子如是:がでしにょぜ】
...我〔わ〕が弟子〔でし〕是〔かく〕の如〔ごと〕く

【方便度衆生:ほうべんどしゅじょう】
...方便〔ほうべん〕して衆生〔しゅじょう〕を度〔ど〕す

【若我具足説:にゃくがぐそくせつ】
...若〔も〕し我〔われ〕具足〔ぐそく〕して

【種種現化事:しゅじゅげんけじ】
...種種〔しゅじゅ〕の現化〔げんけ〕の事〔じ〕を説〔と〕かば

【衆生聞是者:しゅじょうもんぜしゃ】
...衆生〔しゅじょう〕の是〔これ〕を聞〔き〕かん者〔もの〕

【心則懐疑惑:しんそくえぎわく】
...心〔こころ〕に則〔すなわ〕ち疑惑〔ぎわく〕を懐〔いだ〕かん

【今此富楼那:こんしふるな】
...今〔いま〕此〔こ〕の富楼那〔ふるな〕は

【於昔千億佛:おしゃくせんのくぶつ】
...昔〔むかし〕の千億〔せんのく〕の佛〔ほとけ〕に於〔おい〕て

【勤修所行道:ごんしゅしょぎょうどう】
...所行〔しょぎょう〕の道〔どう〕を勤修〔ごんしゅ〕し

【宣護諸佛法:せんごしょぶっぽう】
...諸佛〔しょぶつ〕の法〔ほう〕を宣護〔せんご〕し

【為求無上慧:いぐむじょうえ】
...無上慧〔むじょうえ〕を求〔もと〕めんが為〔ため〕に

【而於諸佛所:におしょぶっしょ】
...諸佛〔しょぶつ〕の所〔みもと〕に於〔おい〕て

【現居弟子上:げんごでしじょう】
...弟子〔でし〕の上〔うえ〕に居〔こ〕し

【多聞有智慧:たもんぬちえ】
...多聞〔たもん〕にして智慧〔ちえ〕有〔あ〕りと現〔げん〕じ

【所説無所畏:しょせつむしょい】
...所説〔しょせつ〕畏〔おそ〕るる所〔ところ〕無〔な〕くして

【能令衆歓喜:のうりょうしゅかんぎ】
...能〔よ〕く衆〔しゅ〕をして歓喜〔かんぎ〕せしめ

【未曾有疲倦:みぞううひけん】
...未〔いま〕だ曾〔かつ〕て疲惓〔ひけん〕有〔あ〕らずして

【而以助佛事:にいじょぶつじ】
...以〔もっ〕て佛事〔ぶつじ〕を助〔たす〕く

【已度大神通:いどだいじんづう】
...已〔すで〕に大神通〔だいじんづう〕に度〔わた〕り

【具四無礙慧:ぐしむげえ】
...四無礙慧〔しむげえ〕を具〔ぐ〕し

【知衆根利鈍:ちしゅこんりどん】
...衆根〔しゅこん〕の利鈍〔りどん〕を知〔し〕って

【常説清浄法:じょうせっしょうじょうほう】
...常〔つね〕に清浄〔しょうじょう〕の法〔ほう〕を説〔と〕き

【演暢如是義:えんちょうにょぜぎ】
...是〔かく〕の如〔ごと〕き義〔ぎ〕を演暢〔えんちょう〕して

【教諸千億衆:きょうしょせんおくしゅ】
...諸〔もろもろ〕の千億〔せんのく〕の衆〔しゅ〕を教〔おし〕え

【令住大乗法:りょうじゅうだいじょうほう】
...大乗〔だいじょう〕の法〔ほう〕に住〔じゅう〕せしめて

【而自浄佛土:にじじょうぶつど】
...自〔みずか〕ら佛土〔ぶつど〕を浄〔きよ〕め

【未来亦供養:みらいやっくよう】
...未来〔みらい〕にも亦〔また〕

【無量無数佛:むりょうむしゅぶつ】
...無量無数〔むりょうむしゅ〕の佛〔ほとけ〕を供養〔くよう〕し

【護助宣正法:ごじょせんしょうぼう】
...正法〔しょうぼう〕を護〔まも〕り助宣〔じょせん〕して

【亦自浄佛土:やくじじょうぶつど】
...亦〔また〕自〔みずか〕ら佛土〔ぶつど〕を浄〔きよ〕め

【常以諸方便:じょういしょほうべん】
...常〔つね〕に諸〔もろもろ〕の方便〔ほうべん〕を以〔もっ〕て

【説法無所畏:せっぽうむしょい】
...法〔ほう〕を説〔と〕くに畏〔おそ〕るる所〔ところ〕無〔な〕く

【度不可計衆:どふかけしゅ】
...不可計〔ふかけ〕の衆〔しゅ〕を度〔ど〕して

【成就一切智:じょうじゅいっさいち】
...一切〔いっさい〕智〔ち〕を成就〔じょうじゅ〕せしめん

【供養諸如来:くようしょにょらい】
...諸〔もろもろ〕の如来〔にょらい〕を供養〔くよう〕し

【護持法寶蔵:ごじほうほうぞう】
...法〔ほう〕の寶蔵〔ほうぞう〕を護持〔ごじ〕して

【其後得成佛:ごごとくじょうぶつ】
...其〔そ〕の後〔のち〕に成佛〔じょうぶつ〕することを得〔え〕ん

【號名曰法明:ごうみょうわつほうみょう】
...號〔な〕を名〔な〕づけて法明〔ほうみょう〕と曰〔い〕わん

【其国名善浄:ごこくみょうぜんじょう】
...其〔そ〕の国〔くに〕を善浄〔ぜんじょう〕と名〔な〕づけ

【七寶所合成:しっぽうしょごうじょう】
...七寶〔しっぽう〕の合成〔ごうじょう〕せる所〔ところ〕ならん

【劫名為寶明:こうみょういほうみょう】
...劫〔こう〕を名〔な〕づけて寶明〔ほうみょう〕と為〔せ〕ん

【菩薩衆甚多:ぼさっしゅじんた】
...菩薩衆〔ぼさつしゅ〕甚〔はなは〕だ多〔おお〕く

【其数無量億:ごしゅむりょうおく】
...其〔そ〕の数〔かず〕無量億〔むりょうおく〕にして

【皆度大神通:かいどだいじんづう】
...皆〔みな〕大神通〔だいじんづう〕に度〔わた〕り

【威徳力具足:いとくりきぐそく】
...威徳力〔いとくりき〕具足〔ぐそく〕して

【充満其国土:じゅうまんごこくど】
...其〔そ〕の国土〔こくど〕に充満〔じゅうまん〕せん

【声聞亦無数:しょうもんやくむしゅ】
...声聞〔しょうもん〕亦〔また〕無数〔むしゅ〕にして

【三明八解脱:さんみょうはちげだつ】
...三明〔さんみょう〕八解脱〔はちげだつ〕あって

【得四無礙智:とくしむげち】
...四無礙智〔しむげち〕を得〔え〕たる

【以是等為僧:いぜとういそう】
...是等〔これら〕を以〔もっ〕て僧〔そう〕と為〔せ〕ん

【其国諸衆生:ごこくしょしゅじょう】
...其〔そ〕の国〔くに〕の諸〔もろもろ〕の衆生〔しゅじょう〕は

【婬欲皆已断:いんにょくかいいだん】
...婬欲〔いんよく〕皆〔みな〕已〔すで〕に断〔だん〕じ

【純一変化生:じゅんいちへんげしょう】
...純一〔じゅんいち〕に変化生〔へんげしょう〕にして

【具相荘厳身:ぐそうしょうごんしん】
...相〔そう〕を具〔ぐ〕し身〔み〕を荘厳〔しょうごん〕せん

【法喜禅悦食:ほうきぜんねつじき】
...法喜禅悦食〔ほうきぜんえつじき〕にして

【更無余食想:きょうむよじきそう】
...更〔さら〕に余〔よ〕の食想〔じきそう〕無〔な〕けん

【無有諸女人:むうしょにょにん】
...諸〔もろもろ〕の女人〔にょにん〕有〔あ〕ること無〔な〕く

【亦無諸惡道:やくむしょあくどう】
...亦〔また〕諸〔もろもろ〕の惡道〔あくどう〕無〔な〕けん

【富楼那比丘:ふるなびく】
...富楼那比丘〔ふるなびく〕

【功徳悉成満:くどくしつじょうまん】
...功徳〔くどく〕悉〔ことごと〕く成満〔じょうまん〕して

【當得斯浄土:とうとくしじょうど】
...當〔まさ〕に斯〔こ〕の浄土〔じょうど〕の

【賢聖衆甚多:げんじょうしゅじんた】
...賢聖〔げんじょう〕の衆〔しゅ〕甚〔はなは〕だ多〔おお〕きを得〔う〕べし

【如是無量事:にょぜむりょうじ】
...是〔かく〕の如〔ごと〕き無量〔むりょう〕の事〔じ〕

【我今但略説:がこんたんりゃくせつ】
...我〔われ〕今〔いま〕但〔ただ〕略〔りゃく〕して説〔と〕く

【爾時千二百阿羅漢。:にじせんにひゃくあらかん】
爾〔そ〕の時〔とき〕に、千二百〔せんにひゃく〕の阿羅漢〔あらかん〕の

【心自在者。:しんじざいしゃ】
心〔こころ〕自在〔じざい〕なる者〔もの〕、

【作是念。:さぜねん】
是〔こ〕の念〔ねん〕を作〔な〕さく、

【我等歓喜。:がとうかんぎ】
...我等〔われら〕、歓喜〔かんぎ〕して、

【得未曾有。:とくみぞうう】
...未曾有〔みぞう〕なることを得〔え〕つ。

【若世尊。:にゃくせそん】
...若〔も〕し世尊〔せそん〕、

【各見授記。:かっけんじゅき】
...各〔おのおの〕授記〔じゅき〕せらるること、

【如余大弟子者。:にょよだいでししゃ】
...余〔よ〕の大弟子〔だいでし〕の如〔ごと〕くならば、

【不亦快乎。:ふやっけこ】
...亦〔また〕快〔こころよ〕からざらんや。

【佛知此等。:ぶっちしとう】
佛〔ほとけ〕、此等〔これら〕の

【心之所念。:しんししょねん】
心〔こころ〕の所念〔しょねん〕を知〔し〕しめして、

【告摩訶迦葉。:ごうまかかしょう】
摩訶迦葉〔まかかしょう〕に告〔つ〕げたまわく、

【是千二百阿羅漢。:ぜせんにひゃくあらかん】
...是〔こ〕の千二百〔せんにひゃく〕の阿羅漢〔あらかん〕に、

【我今當現前。:がこんとうげんぜん】
...我〔われ〕今〔いま〕、當〔まさ〕に

【次第与授。:しだいよじゅ】
...現前〔げんぜん〕に、次第〔しだい〕に

【阿耨多羅三藐三菩提記。:あのくたらさんみゃくさんぼだいき】
...阿耨多羅三藐三菩提〔あのくたらさんみゃくさんぼだい〕の記〔き〕を与〔あた〕え授〔さず〕くべし。

【於此衆中。:おししゅちゅう】
...此〔こ〕の衆〔しゅ〕の中〔なか〕に於〔おい〕て、

【我大弟子。:がだいでし】
...我〔わ〕が大弟子〔だいでし〕

【憍陳如比丘。:きょうじんにょびく】
...憍陳如比丘〔きょうじんにょびく〕、

【當供養。:とうくよう】
...當〔まさ〕に⑥

【六萬二千億佛。:ろくまんにせんのくぶつ】
...六萬二千億〔ろくまんにせんのく〕の佛〔ほとけ〕を⑥供養〔くよう〕し、

【然後得成為佛。:ねんごとくじょういぶつ】
...然〔しか〕して後〔のち〕に、佛〔ほとけ〕に為〔な〕ることを得〔う〕べし。

【號曰普明如来。:ごうわつふみょうにょらい】
...號〔な〕を普明如来〔ふみょうにょらい〕・

【應供。:おうぐ】
...應供〔おうぐ〕・

【正遍知。:しょうへんち】
...正遍知〔しょうへんち〕・

【明行足。:みょうぎょうそく】
...明行足〔みょうぎょうそく〕・

【善逝。:ぜんぜい】
...善逝〔ぜんぜい〕・

【世間解。:せけんげ】
...世間解〔せけんげ〕・

【無上士。:むじょうじ】
...無上士〔むじょうじ〕・

【調御丈夫。:じょうごじょうぶ】
...調御丈夫〔じょうごじょうぶ〕・

【天人師。:てんにんし】
...天人師〔てんにんし〕・

【佛世尊。:ぶっせそん】
...佛世尊〔ぶっせそん〕と曰〔い〕わん。

【其五百阿羅漢。:ごごひゃくあらかん】
...其〔そ〕の五百〔ごひゃく〕の阿羅漢〔あらかん〕、

【優楼頻螺迦葉。:うるびんらかしょう】
...優楼頻螺迦葉〔うるびんらかしょう〕、

【伽耶迦葉。:がやかしょう】
...伽耶迦葉〔がやかしょう〕、

【那提迦葉。:なだいかしょう】
...那提迦葉〔なだいかしょう〕、

【迦留陀夷。:かるだい】
...迦留陀夷〔かるだい〕、

【優陀夷。:うだい】
...優陀夷〔うだい〕、

【阿㝹楼駄。:あぬるだ】
...阿㝹楼駄〔あぬるだ〕、

【離婆多。:りはた】
...離婆多〔りはた〕、

【劫賓那。:こうひんな】
...劫賓那〔こうひんな〕、

【薄拘羅。:はくら】
...薄拘羅〔はくら〕、

【周陀。:しゅだ】
...周陀〔しゅだ〕、

【莎伽陀等。:しゃかだとう】
...莎伽陀等〔しゃかだとう〕、

【皆當得阿耨多羅三藐三菩提。:かいとうとくあのくたらさんみゃくさんぼだい】
...皆〔みな〕、當〔まさ〕に阿耨多羅三藐三菩提〔あのくたらさんみゃくさんぼだい〕を得〔う〕べし。

【尽同一號。:じんどういちごう】
...尽〔ことごと〕く同〔おな〕じく一號〔いちごう〕にして、

【名曰普明。:みょうわつふみょう】
...名〔な〕づけて普明〔ふみょう〕と曰〔い〕わん。

【爾時世尊。:にじせそん】
爾〔そ〕の時〔とき〕に世尊〔せそん〕、

【欲重宣此義。:よくじゅうせんしぎ】
重〔かさ〕ねて此〔こ〕の義〔ぎ〕を宣〔の〕べんと欲〔ほっ〕して、

【而説偈言:にせつげごん】
偈〔げ〕を説〔と〕いて言〔のたま〕わく、

【憍陳如比丘:きょうじんにょびく】
...憍陳如比丘〔きょうじんにょびく〕

【當見無量佛:とうけんむりょうぶつ】
...當〔まさ〕に無量〔むりょう〕の佛〔ほとけ〕を見〔み〕たてまつりて

【過阿僧祇劫:かあそうぎこう】
...阿僧祇劫〔あそうぎこう〕を過〔す〕ぎて

【乃成等正覚:ないじょうとうしょうがく】
...乃〔すなわ〕ち等正覚〔とうしょうがく〕を成〔じょう〕ずべし

【常放大光明:じょうほうだいこうみょう】
...常〔つね〕に大光明〔だいこうみょう〕を放〔はな〕ち

【具足諸神通:ぐそくしょじんづう】
...諸〔もろもろ〕の神通〔じんづう〕を具足〔ぐそく〕し

【名聞遍十方:みょうもんへんじっぽう】
...名聞〔みょうもん〕十方〔じっぽう〕に遍〔へん〕じ

【一切之所敬:いっさいししょきょう】
...一切〔いっさい〕の敬〔うやま〕う所〔ところ〕として

【常説無上道:じょうせつむじょうどう】
...常〔つね〕に無上道〔むじょうどう〕を説〔と〕かん

【故號為普明:こごういふみょう】
...故〔ゆえ〕に號〔なづ〕けて普明〔ふみょう〕と為〔せ〕ん

【其国土清浄:ごこくどしょうじょう】
...其〔そ〕の国土〔こくど〕清浄〔しょうじょう〕にして

【菩薩皆勇猛:ぼさっかいゆうみょう】
...菩薩〔ぼさつ〕皆〔みな〕勇猛〔ゆうみょう〕ならん

【咸昇妙楼閣:げんしょうみょうろうかく】
...咸〔ことごと〕く妙楼閣〔みょうろうかく〕に昇〔のぼ〕って

【遊諸十方国:ゆしょじっぽうこく】
...諸〔もろもろ〕の十方〔じっぽう〕の国〔くに〕に遊〔あそ〕び

【以無上供具:いむじょうくぐ】
...無上〔むじょう〕の供具〔くぐ〕を以〔もっ〕て

【奉献於諸佛:ぶごんのしょぶつ】
...諸佛〔しょぶつ〕に奉献〔ぶごん〕せん

【作是供養已:さぜくようい】
...是〔こ〕の供養〔くよう〕を作〔な〕し已〔おわ〕って

【心懐大歓喜:しんねだいかんぎ】
...心〔こころ〕に大歓喜〔だいかんぎ〕を懐〔いだ〕き

【須臾還本国:しゅゆげんほんごく】
...須臾〔しゅゆ〕に本国〔ほんごく〕に還〔かえ〕らん

【有如是神力:うにょぜじんりき】
...是〔かく〕の如〔ごと〕き神力〔じんりき〕有〔あ〕らん

【佛壽六萬劫:ぶつじゅろくまんごう】
...佛〔ほとけ〕の壽〔じゅ〕六萬劫〔ろくまんごう〕ならん

【正法住倍壽:しょうぼうじゅうばいじゅ】
...正法〔しょうぼう〕住〔じゅう〕すること壽〔じゅ〕に倍〔ばい〕し

【像法復倍是:ぞうぼうぶばいぜ】
...像法〔ぞうぼう〕も復〔また〕是〔これ〕に倍〔ばい〕せん

【法滅天人憂:ほうめってんにんぬ】
...法〔ほう〕滅〔めっ〕せば天人〔てんにん〕憂〔うれ〕えん

【其五百比丘:ごごひゃくびく】
...其〔そ〕の五百〔ごひゃく〕の比丘〔びく〕

【次第當作佛:しだいとうさぶつ】
...次第〔しだい〕に當〔まさ〕に作佛〔さぶつ〕すべし

【同號曰普明:どうごうわつふみょう】
...同〔おな〕じく號〔なづ〕けて普明〔ふみょう〕と曰〔い〕い

【転次而授記:てんしにじゅき】
...転次〔てんし〕して授記〔じゅき〕せん

【我滅度之後:がめつどしご】
...我〔わ〕が滅度〔めつど〕の後〔のち〕に

【某甲當作佛:むこうとうさぶつ】
...某甲〔それがし〕當〔まさ〕に作佛〔さぶつ〕すべし

【其所化世間:ごしょけせけん】
...其〔そ〕の所化〔しょけ〕の世間〔せけん〕

【亦如我今日:やくにょがこんにち】
...亦〔また〕我〔わ〕が今日〔こんにち〕の如〔ごと〕くならん

【国土之厳浄:こくどしごんじょう】
...国土〔こくど〕の厳浄〔ごんじょう〕

【及諸神通力:ぎっしょじんづうりき】
...及〔およ〕び諸〔もろもろ〕の神通力〔じんづうりき〕

【菩薩声聞衆:ぼさつしょうもんじゅ】
...菩薩〔ぼさつ〕声聞衆〔しょうもんしゅ〕

【正法及像法:しょうぼうぎゅうぞうぼう】
...正法〔しょうぼう〕及〔およ〕び像法〔ぞうぼう〕

【壽命劫多少:じゅみょうこうたしょう】
...壽命劫〔じゅみょうこう〕の多少〔たしょう〕

【皆如上所説:かいにょじょうしょせつ】
...皆〔みな〕上〔かみ〕の所説〔しょせつ〕の如〔ごと〕くならん

【迦葉汝已知:かしょうにょいち】
...迦葉〔かしょう〕汝〔なんじ〕已〔すで〕に

【五百自在者:ごひゃくじざいしゃ】
...五百〔ごひゃく〕の自在者〔じざいもの〕を知〔し〕りぬ

【余諸声聞衆:よしょしょうもんじゅ】
...余〔よ〕の諸〔もろもろ〕の声聞衆〔しょうもんしゅ〕も

【亦當復如是:やくとうぶにょぜ】
...亦〔また〕當〔まさ〕に復〔また〕是〔かく〕の如〔ごと〕くなるべし

【其不在此会:ごふざいしえ】
...其〔そ〕の此〔こ〕の会〔え〕に在〔あ〕らざるは

【汝當為宣説:にょとういせんぜつ】
...汝〔なんじ〕當〔まさ〕に為〔ため〕に宣説〔せんぜつ〕すべし

【爾時五百阿羅漢。:にじごひゃくあらかん】
爾〔そ〕の時〔とき〕に五百〔ごひゃく〕の阿羅漢〔あらかん〕、

【於佛前。:おぶつぜん】
佛前〔ぶつぜん〕に於〔おい〕て、

【得受記已。:とくじゅきい】
受記〔じゅき〕を得〔え〕已〔おわ〕って

【歓喜踊躍。:かんぎゆやく】
歓喜〔かんぎ〕踊躍〔ゆやく〕す。

【即従座起。:そくじゅうざき】
即〔すなわ〕ち座〔ざ〕より起〔た〕って

【到於佛前。:とうおぶつぜん】
佛前〔ぶつぜん〕に到〔いた〕り、

【頭面禮足。:ずめんらいそく】
頭面〔ずめん〕に足〔みあし〕を禮〔らい〕し、

【悔過自責。:けかじしゃく】
過〔とが〕を悔〔く〕いて自〔みずか〕ら責〔せ〕む。

【世尊。:せそん】
...世尊〔せそん〕、

【我等常作是念。:がとうじょうさぜねん】
...我等〔われら〕常〔つね〕に是〔こ〕の念〔ねん〕を作〔な〕して、

【自謂已得。:じいいとく】
...自〔みずか〕ら已〔すで〕に

【究竟滅度。:くきょうめつど】
...究竟〔くきょう〕の滅度〔めつど〕を得〔え〕たりと謂〔おも〕いき。

【今乃知之。:こんないちし】
...今〔いま〕乃〔すなわ〕ち之〔これ〕を知〔し〕りぬ。

【如無智者。:にょむちしゃ】
...無智〔むち〕の者〔もの〕の如〔ごと〕し。

【所以者何。:しょいしゃが】
...所以〔ゆえ〕は何〔いか〕ん。

【我等應得。:がとうおうとく】
...我等〔われら〕、應〔まさ〕に

【如来智慧。:にょらいちえ】
...如来〔にょらい〕の智慧〔ちえ〕を得〔う〕べかりき。

【而便自以。:にべんじい】
...而〔しか〕るを便〔すなわ〕ち自〔みずか〕ら

【小智為足。:しょうちいそく】
...小智〔しょうち〕を以〔もっ〕て足〔た〕れりと為〔な〕しき。

【世尊。:せそん】
...世尊〔せそん〕、

【譬如有人。:ひにょうにん】
...譬〔たと〕えば人〔ひと〕有〔あ〕り。

【至親友家。:ししんぬけ】
...親友〔しんぬ〕の家〔いえ〕に至〔いた〕って、

【酔酒而臥。:すいしゅにが】
...酒〔さけ〕に酔〔よ〕いて臥〔ふせ〕せるが如〔ごと〕し。

【是時親友。:ぜじしんぬ】
...是〔こ〕の時〔とき〕に、親友〔しんぬ〕、

【官事當行。:かんじとうぎょう】
...官事〔かんじ〕の當〔まさ〕に行〔ゆ〕くべきあって、

【以無価寶珠。:いむげほうじゅ】
...無価〔むげ〕の寶珠〔ほうじゅ〕を以〔もっ〕て、

【繋其衣裏。:けいごえり】
...其〔そ〕の衣〔ころも〕の裏〔うら〕に繋〔か〕け、

【与之而去。:よしにこ】
...之〔これ〕を与〔あた〕えて去〔さ〕りぬ。

【其人酔臥。:ごにんすいが】
...其〔そ〕の人〔ひと〕酔〔よ〕い臥〔ふ〕して、

【都不覚知。:とふかくち】
...都〔すべ〕て覚知〔かくち〕せず。

【起已遊行。:きいゆぎょう】
...起〔お〕き已〔おわ〕って遊行〔ゆぎょう〕し、

【到於他国。:とうおたこく】
...他国〔たこく〕に到〔いた〕りぬ。

【為衣食故。:いえじきこ】
...衣食〔えじき〕の為〔ため〕の故〔ゆえ〕に、

【勤力求索。:ごんりきぐしゃく】
...勤力〔ごんりき〕して求索〔ぐしゃく〕すること、

【甚大艱難。:じんだいかんなん】
...甚〔はなは〕だ大〔おお〕いに艱難〔かんなん〕なり。

【若少有所得。:にゃくしょううしょとく】
...若〔も〕し少〔すこ〕し得〔う〕る所〔ところ〕有〔あ〕れば、

【便以為足。:べんにいそく】
...便〔すなわ〕ち以〔もっ〕て足〔た〕りぬと為〔な〕す。

【於後親友。:おごしんぬ】
...後〔のち〕に親友〔しんぬ〕

【会遇見之。:えぐけんし】
...会〔あ〕い遇〔あ〕いて、

【而作是言。:にさぜごん】
...之〔これ〕を見〔み〕て是〔こ〕の言〔ことば〕を作〔な〕さく、

【咄哉。:たっさい】
....咄哉〔つたなや〕、

【丈夫。:じょうぶ】
....丈夫〔じょうぶ〕。

【何為衣食。:がいえじき】
....何〔なん〕ぞ衣食〔えじき〕の為〔ため〕に、

【乃至如是。:ないしにょぜ】
....乃〔すなわ〕ち是〔かく〕の如〔ごと〕くなるに至〔いた〕る。

【我昔欲令。:がしゃくよくりょう】
....我〔われ〕昔〔むかし〕、

【汝得安楽。:にょとくあんらく】
....汝〔なんじ〕をして安楽〔あんらく〕なることを得〔え〕、

【五欲自恣。:ごよくじし】
....五欲〔ごよく〕に自〔みずか〕ら恣〔ほしいまま〕ならしめんと欲〔ほっ〕して、

【於某年日月。:おむねんにちがつ】
....某〔それがし〕の年日月〔としひつき〕に於〔おい〕て、

【以無価寶珠。:いむげほうじゅ】
....無価〔むげ〕の寶珠〔ほうじゅ〕を以〔もっ〕て、

【繋汝衣裏。:けいにょえり】
....汝〔なんじ〕が衣〔ころも〕の裏〔うら〕に繋〔か〕けぬ。

【今故現在。:こんこげんざい】
....今〔いま〕故〔なお〕、現〔げん〕に在〔あ〕り。

【而汝不知。:ににょふち】
....而〔しか〕るを汝〔なんじ〕知〔し〕らずして

【勤苦憂悩。:ごんくうのう】
....勤苦〔ごんく〕、憂悩〔うのう〕して、

【以求自活。:いぐじかつ】
....以〔もっ〕て自活〔じかつ〕を求〔もと〕むること、

【甚為癡也。:じんにちや】
....甚〔はなは〕だ為〔こ〕れ癡〔ち〕なり。

【汝今可以此寶。:にょこんかいしほう】
....汝〔なんじ〕今〔いま〕、此〔こ〕の寶〔たから〕を以〔もっ〕て

【貿易所須。:むやくしょしゅ】
....所須〔しょしゅ〕に貿易〔むやく〕すべし。

【常可如意。:じょうかにょい】
....常〔つね〕に意〔こころ〕の如〔ごと〕く、

【無所乏短。:むしょぼうたん】
....乏短〔ぼうたん〕なる所〔ところ〕無〔な〕かるべし。

【佛亦如是。:ぶっちゃくにょぜ】
...佛〔ほとけ〕も亦〔また〕是〔かく〕の如〔ごと〕し。

【為菩薩時。:いぼさつじ】
...菩薩〔ぼさつ〕為〔た〕りし時〔とき〕、

【教化我等。:きょうけがとう】
...我等〔われら〕を教化〔きょうけ〕して、

【令發一切智心。:りょうほついっさいちしん】
...一切智〔いっさいち〕の心〔こころ〕を發〔おこ〕さしめたまいき。

【而尋廃忘。:にじんはいもう】
...而〔しか〕るを尋〔つ〕いで廃忘〔はいもう〕して

【不知不覚。:ふちふかく】
...知〔し〕らず覚〔さと〕らず。

【既得阿羅漢道。:きとくあらかんどう】
...既〔すで〕に阿羅漢道〔あらかんどう〕を得〔え〕て、

【自謂滅度。:じいめつど】
...自〔みずか〕ら滅度〔めつど〕せりと謂〔おも〕い、

【資生艱難。:ししょうかんなん】
...資生〔ししょう〕艱難〔かんなん〕にして、

【得少為足。:とくしょういそく】
...少〔すこ〕しきを得〔え〕て足〔た〕りぬと為〔な〕す。

【一切智願。:いっさいちがん】
...一切智〔いっさいち〕の願〔がん〕、

【猶在不失。:ゆざいふしつ】
...猶〔なお〕在〔あ〕って失〔う〕せず。

【今者世尊。:こんじゃせそん】
...今者〔いま〕世尊〔せそん〕、

【覚悟我等。:がくごがとう】
...我等〔われら〕を覚悟〔かくご〕して、

【作如是言。:さにょぜごん】
...是〔かく〕の如〔ごと〕き言〔ことば〕を作〔な〕したまわく、

【諸比丘。:しょびく】
....諸〔もろもろ〕の比丘〔びく〕、

【汝等所得。:にょとうしょとく】
....汝等〔なんだち〕が得〔え〕たる所〔ところ〕は、

【非究竟滅。:ひくきょうめつ】
....究竟〔くきょう〕の滅〔めつ〕に非〔あら〕ず。

【我久令汝等。:がくりょうにょとう】
....我〔われ〕は久〔ひさ〕しく汝等〔なんだち〕をして

【種佛善根。:しゅぶつぜんごん】
....佛〔ほとけ〕の善根〔ぜんごん〕を種〔う〕えしめたれども、

【以方便故。:いほうべんこ】
....方便〔ほうべん〕を以〔もっ〕ての故〔ゆえ〕に

【示涅槃相。:じねはんそう】
....涅槃〔ねはん〕の相〔そう〕を示〔しめ〕す。

【而汝謂為。:ににょいい】
....而〔しか〕るを汝〔なんじ〕、

【實得滅度。:じっとくめつど】
....為〔こ〕れ實〔じつ〕に滅度〔めつど〕を得〔え〕たりと謂〔おも〕えり。

【世尊。:せそん】
...世尊〔せそん〕、

【我今乃知。:がこんないち】
...我〔われ〕今〔いま〕乃〔すなわ〕ち知〔し〕んぬ。

【實是菩薩。:じつぜぼさつ】
...實〔じつ〕に是〔こ〕れ菩薩〔ぼさつ〕なり。

【得授阿耨多羅三藐三菩提記。:とくじゅあのくたらさんみゃくさんぼだいき】
...阿耨多羅三藐三菩提〔あのくたらさんみゃくさんぼだい〕の記〔き〕を授〔さず〕けたもうことを得〔え〕つ。

【以是因縁。:いぜいんねん】
...是〔こ〕の因縁〔いんねん〕を以〔もっ〕て、

【甚大歓喜。:じんだいかんぎ】
...甚〔はなは〕だ大〔おお〕いに歓喜〔かんぎ〕して、

【得未曾有。:とくみぞうう】
...未曾有〔みぞう〕なることを得〔え〕たり。

【爾時阿若憍陳如等。:にじあにゃきょうじんにょとう】
爾〔そ〕の時〔とき〕に阿若憍陳如等〔あにゃきょうじんにょとう〕、

【欲重宣此義。:よくじゅうせんしぎ】
重〔かさ〕ねて此〔こ〕の義〔ぎ〕を宣〔の〕べんと欲〔ほっ〕して、

【而説偈言:にせつげごん】
偈〔げ〕を説〔と〕いて言〔もう〕さく、

【我等聞無上:がとうもんむじょう】
...我等〔われら〕無上〔むじょう〕

【安穏授記声:あんのんじゅきしょう】
...安穏〔あんのん〕の授記〔じゅき〕の声〔みこえ〕を聞〔き〕きたてまつり

【歓喜未曾有:かんぎみぞうう】
...未曾有〔みぞう〕なりと歓喜〔かんぎ〕して

【禮無量智佛:らいむりょうちぶつ】
...無量智〔むりょうち〕の佛〔ほとけ〕を禮〔らい〕したてまつる

【今於世尊前:こんのせそんぜん】
...今〔いま〕世尊〔せそん〕の前〔みまえ〕に於〔おい〕て

【自悔諸過咎:じけしょかぐ】
...自〔みずか〕ら諸〔もろもろ〕の過咎〔とが〕を悔〔く〕い

【於無量佛寶:おむりょうぶっぽう】
...無量〔むりょう〕の佛寶〔ぶっぽう〕に於〔おい〕て

【得少涅槃分:とくしょうねはんぶん】
...少〔すこ〕しき涅槃〔ねはん〕の分〔ぶん〕を得〔え〕

【如無智愚人:にょむちぐにん】
...無智〔むち〕の愚人〔ぐにん〕の如〔ごと〕くして

【便自以為足:べんじいいそく】
...便〔すなわ〕ち自〔みずか〕ら以〔もっ〕て足〔た〕れりと為〔な〕しき

【譬如貪窮人:ひにょびんぐにん】
...譬〔たと〕えば貪窮〔びんぐ〕の人〔ひと〕

【往至親友家:おうししんぬけ】
...親友〔しんぬ〕の家〔いえ〕に往〔ゆ〕き至〔いた〕るが如〔ごと〕し

【其家甚大富:ごけじんだいふ】
...其〔そ〕の家〔いえ〕甚〔はなは〕だ大〔おお〕いに富〔と〕んで

【具設諸肴膳:ぐせっしょきょうぜん】
...具〔つぶさ〕に諸〔もろもろ〕の肴膳〔きょうぜん〕を設〔もう〕け

【以無価寶珠:いむげほうじゅ】
...無価〔むげ〕の寶珠〔ほうじゅ〕を以〔もっ〕て

【繋著内衣裏:けいじゃくないえり】
...内衣〔ないえ〕の裏〔うら〕に繋著〔けいじゃく〕し

【黙与而捨去:もくよにしゃこ】
...黙〔もく〕し与〔あた〕えて捨〔す〕て去〔さ〕りぬ

【時臥不覚知:じがふかくち】
...時〔とき〕に臥〔ふ〕して覚知〔かくち〕せず

【是人既已起:ぜにんきいき】
...是〔こ〕の人〔ひと〕既已〔すで〕に起〔お〕きて

【遊行詣他国:ゆぎょうけいたこく】
...遊行〔ゆぎょう〕して他国〔たこく〕に詣〔いた〕り

【求衣食自済:ぐえじきじさい】
...衣食〔えじき〕を求〔もと〕め自〔みずか〕ら済〔わた〕り

【資生甚艱難:ししょうじんかんなん】
...資生〔ししょう〕甚〔はなは〕だ艱難〔かんなん〕にして

【得少便為足:とくしょうべんにそく】
...少〔すこ〕しきを得〔え〕て便〔すなわ〕ち足〔た〕りぬと為〔な〕して

【更不願好者:きょうふがんこうしゃ】
...更〔さら〕に好〔よ〕き者〔もの〕を願〔ねが〕わず

【不覚内衣裏:ふかくないえり】
...内衣〔ないえ〕の裏〔うら〕に

【有無価寶珠:うむげほうじゅ】
...無価〔むげ〕の寶珠〔ほうじゅ〕有〔あ〕ることを覚〔さと〕らず

【与珠之親友:よしゅししんぬ】
...珠〔たま〕を与〔あた〕えし親友〔しんぬ〕

【後見此貪人:ごけんしびんにん】
...後〔のち〕に此〔こ〕の貪人〔びんにん〕を見〔み〕て

【苦切責之已:くせっしゃくしい】
...苦切〔ねんごろ〕に之〔これ〕を責〔せ〕め已〔おわ〕って

【示以所繋珠:じいしょけいしゅ】
...示〔しめ〕すに繋〔か〕けし所〔ところ〕の珠〔たま〕を以〔もっ〕てす

【貪人見此珠:びんにんけんししゅ】
...貪人〔びんにん〕此〔こ〕の珠〔たま〕を見〔み〕て

【其心大歓喜:ごしんだいかんぎ】
...其〔そ〕の心〔こころ〕大〔おお〕いに歓喜〔かんぎ〕し

【富有諸財物:ふうしょざいもつ】
...富〔と〕んで諸〔もろもろ〕の財物〔ざいもつ〕有〔あ〕って

【五欲而自恣:ごよくにじし】
...五欲〔ごよく〕に而〔しか〕も自〔みずか〕ら恣〔ほしいまま〕にす

【我等亦如是:がとうやくにょぜ】
...我等〔われら〕も亦〔また〕是〔かく〕の如〔ごと〕し

【世尊於長夜:せそんのじょうや】
...世尊〔せそん〕長夜〔じょうや〕に於〔おい〕て

【常愍見教化:じょうみんけんきょうけ】
...常〔つね〕に愍〔あわ〕れんで教化〔きょうけ〕せられ

【令種無上願:りょうしゅむじょうがん】
...無上〔むじょう〕の願〔がん〕を種〔う〕えしめたまえり

【我等無智故:がとうむちこ】
...我等〔われら〕無智〔むち〕なるが故〔ゆえ〕に

【不覚亦不知:ふかくやくふち】
...覚〔さと〕らず亦〔また〕知〔し〕らず

【得少涅槃分:とくしょうねはんぶん】
...少〔すこ〕しき涅槃〔ねはん〕の分〔ぶん〕を得〔え〕て

【自足不求余:じそくふぐよ】
...自〔みずか〕ら足〔た〕りぬとして余〔よ〕を求〔もと〕めず

【今佛覚悟我:こんぶつかくごが】
...今〔いま〕佛〔ほとけ〕我〔われ〕を覚悟〔かくご〕して

【言非實滅度:ごんぴじつめつど】
...實〔じつ〕の滅度〔めつど〕に非〔あら〕ず

【得佛無上慧:とくぶつむじょうえ】
...佛〔ほとけ〕の無上慧〔むじょうえ〕を得〔え〕て

【爾乃為眞滅:にないいしんめつ】
...爾〔しか〕して乃〔すなわ〕ち為〔こ〕れ眞〔しん〕の滅〔めつ〕なりと言〔のたも〕う

【我今従佛聞:がこんじゅうぶつもん】
...我〔われ〕今〔いま〕に佛〔ほとけ〕に従〔したが〕って

【授記荘厳事:じゅきしょうごんじ】
...授記〔じゅき〕荘厳〔しょうごん〕の事〔じ〕

【及転次受決:ぎってんしじゅけつ】
...及〔およ〕び転次〔てんし〕に受決〔じゅけつ〕せんことを聞〔き〕きたてまつりて

【身心遍歓喜:しんじんへんかんぎ】
...身心〔しんじん〕遍〔あまね〕く歓喜〔かんぎ〕す



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