日蓮正宗法華講開信寺支部より

御書研鑚の集い 御書研鑽資料


法華取要抄 8 第七章 広略を捨てゝ肝要を好む


【疑って云はく、何ぞ広略を捨てゝ要を取るや。】
それでは、どうして広略を捨てて肝要を取るのでしょうか。

【答へて曰く、玄奘〔ぜんじょう〕三蔵〔さんぞう〕は略を捨てゝ】
それは、玄奘三蔵は、略を捨てて、

【広を好〔この〕む、四十巻の大品経を六百巻と成す。】
広を好み、四十巻の大品経を六百巻としたのです。

【羅什〔らじゅう〕三蔵は広を捨てゝ略を好む、千巻の大論を百巻と成せり。】
鳩摩羅什三蔵は、広を捨てて、略を好み、千巻の大智度論を百巻としたのです。

【日蓮は広略を捨てゝ肝要を好む、】
日蓮は、広略を捨てて肝要を好むのです。

【所謂上行菩薩所伝〔しょでん〕の妙法蓮華経の五字なり。】
すなわち上行菩薩によって伝えられた妙法蓮華経の五字が肝要なのです。

【九包淵〔きゅうほうえん〕が馬を相するの法は玄黄〔げんこう〕を略して】
九包淵が馬を見分ける方法は、黒か黄かの毛色に捉われないで、

【駿逸〔しゅんいつ〕を取る。】
駿馬か否かを見るのです。

【史陶林〔しとうりん〕の経を講ぜしは細科を捨てゝ元意を取る等云云。】
支道林は、経文を講義するのに子細な事を捨てて、経文の趣旨を話したのです。

【仏既に宝塔に入って二仏座を並べ、】
釈迦如来がまさに宝塔に入って、多宝如来と座を並べ、

【分身来集し地涌を召し出だし、】
十方分身の諸仏が集まった中で地涌の菩薩を召し出して、

【肝要を取って末代に当〔あ〕て五字を授与せんこと】
肝要を取って末代の為に五字を授与した事は、

【当世異義有るべからず。】
現在においても異義のあろうはずがないのです。


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