御書研鑚の集い 御書研鑚資料
真言七重難 背景と大意
真言見聞(御書608頁)
本抄は、文永九年(西暦1272年)7月、聖寿51歳の時に、佐渡の一谷〔いちのさわ〕において三位房日行に与えられた御書とされています。
御真蹟は現存しませんが、民部日向の著とされる「金綱集」の「真言見聞集」に三分割されて収録されています。
大聖人様は、佐渡以後の文永11年頃より天台密教の破折を始められましたが、本抄はそれ以前の佐渡在島中に書かれたため、真言に対する破折ではありますが、まだ天台宗に密教をに対する破折はありません。
この真言見聞の中の「真言七重難」として ①大日如来は架空の仏である②陀羅尼蔵を弘法は、勝手に「我が真言」と言っている③法華経は、諸仏の説の中で最第一であるのにその諸仏の中に大日如来は入っていないのか④法華経方便品の五仏章ですべての仏が法華経を第一と説いている⑤法華経は、諸経の本義であって三世にわたって不変の真実である⑥法華経より優れていると書かれた経文はない⑦一念三千の法門は天台の法門であり、これがなければ性悪の義もなく、性悪の義がなければ真言の法義は外道の法に同ずることを上げられています。
最後に、涅槃経や大智度論等を引かれ、世に二仏がなく、国に二主がないことを述べられて、本抄を結ばれています。
真言見聞 真言七重難 本文