御書研鑚の集い 御書研鑽資料
法華本門宗血脈相承事(本因妙抄) 8.事行の一念三千
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【問うて云はく、】
それでは、質問しますが、
【寿量品文底大事と云ふ秘法如何。】
寿量品の文底に隠されている大事な秘法とは、どのようなものなのでしょうか。
【答へて云はく、唯密の正法なり。秘すべし秘すべし。】
それは、唯密の正法である観心の本尊なのです。これは、秘すべきなのです。
【一代応仏のいき〔域〕をひかえたる方は、】
衆生の機根に応じて経文を説かれた釈迦牟尼仏の範疇〔はんちゅう〕にある方は、
【理の上の法相なれば、一部共に理の一念三千、】
理論上の法相であれば、その全ては、それぞれ、共に理論上の一念三千であり、
【迹の上の本門寿量ぞと得意せしむる事を、脱益の文の上と申すなり。】
迹の上の本門寿量であると心得る事を、脱益〔だっちゃく〕の文上と言うのです。
【文底とは久遠実成の名字の妙法を余行にわたさず、】
文底とは、久遠実成の名字の妙法に、他の教法・修行を全く交えることがない、
【直達正観・事行の一念三千の南無妙法蓮華経是〔これ〕なり。】
直達〔じきたつ〕正観・事行の一念三千の南無妙法蓮華経のことなのです。
【権実は理(今日の本迹の理)なり、】
過去の権実は、理であり、つまり、現在の本迹の理であり、
【本迹は事(久遠本迹の事)なり。】
過去の本迹は、事〔じ〕であり、つまり現在の久遠・本迹の事〔じ〕なのです。
【又権実は智に約し教に約す(一代応仏の本迹。)】
また、権実は、智に約し、教に約し、つまりは、釈迦牟尼仏の一代の本迹なのです。
【本迹は(久遠の本迹)身に約し(名字の身)位に約す(名字即の位。)】
久遠の本迹は、名字の身に約し、名字即の位に約すのです。
【又雖脱在現具騰本種と云へり。】
また法華文句の「脱は現に在りといえども、つぶさに本種をあぐ」と言えるのです。
【釈尊久遠名字即の位の御身の修行を、】
釈迦牟尼仏の久遠元初の名字即、久遠の位の身の修行を、
【末法今時の日蓮が名字即の身に移せり。】
末法において、現在の日蓮が名字即の身に移したのです。
【「理は造作に非ざる故に】
妙楽大師の止観輔行伝弘決に「理は造作に非ざる故に
【天真と曰ふ。証智円明の故に独朗と云ふ」の行儀、】
天真〔てんしん〕と言い、証智円明の故に独朗と言う」という仏教上の決まり、
【本門立行の血脈之を注す。】
本門の修行の血脈を受け継いでいるのです。
【秘すべし秘すべし。】
これは、秘すべきなのです。