御書研鑚の集い 御書研鑽資料
富木常忍御消息文 04 富木殿御消息(大師講事)
【富木殿御消息 文永六年六月七日 四八歳】富木殿御消息 文永6年6月7日 48歳御作
【大師講〔だいしこう〕の事。今月は明性房にて候が、此の月はさしあい候。】
御講の事ですが、今月は、明性房の番ですが、この月は、差し障りがあるとの事で、
【余人の中せん〔為〕と候人候はゞ申させ給へと候。】
他の人の中で引き受けようと言う人がいれば、御願い申し上げたいものです。
【貴辺如何〔いかが〕仰せを蒙り候はん。】
あなたの所は、如何〔いかが〕でしょうか、御返事を頂きたいと思います。
【又御指〔さ〕し合〔あ〕いにて候わば他処へ申すべく候。恐々謹言。】
差し障りがあれば、他の人に申し上げましょう。恐れながら謹んで申し上げます。
【六月七日 日蓮花押】
6月7日 日蓮花押
【土木殿】
土木殿へ