日蓮正宗法華講開信寺支部より

御書研鑚の集い 御書研鑽資料


富木常忍御消息文 13 土木殿御返事

【土木殿御返事 文永一〇年一一月三日 五二歳】
土木殿御返事 文永10年11月3日 52歳御作


【仕り候なり。褒美に非ず、実に器量者なり。】
よく仕えておられます。ほめて言うのでは、ありませんが、まことに優秀な方です。

【来年正月大進阿闍梨と越中に之を遣〔つか〕はし去るべし。】
来年の正月、大進阿闍梨房とともに越中(富山県)に派遣するつもりです。

【白小袖一つ給〔た〕び候ひ了んぬ。】
白小袖を一つ受け取りました。

【今年、日本国一同に飢渇〔けかち〕の上、佐渡国には七月七日已下、】
今年は、日本国全体が飢饉の上に、佐渡の国には、7月7日以降、

【天より忽〔たちま〕ちに石灰虫と申す虫の雨下〔ふ〕り】
空から急に石灰虫と言う虫が降って来て、

【一時に稲穀〔とうこく〕損失し了んぬ、】
一度に稲や穀物を損〔そこな〕い、

【其の上疫々〔やくやく〕処々に遍満す。方々〔かたがた〕死難脱れ難きか。】
その上、伝染病が広く充満し、人々は、死を脱れ難いようです。

【事々〔ことごと〕紙上に之を尽くし難し。恐々謹言】
様々な事は、紙上に書き尽くし難く思います。恐れながら謹んで申し上げます。

【十一月三日    日蓮花押】
11月3日    日蓮花押

【土木殿御返事】
土木殿御返事


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