日蓮正宗法華講開信寺支部より

御書研鑚の集い 御書研鑽資料


富木常忍御消息文 30 富城殿女房尼御前御書

【富城殿女房尼御前御書 弘安二年一一月二五日 五八歳】
富城殿女房尼御前御書 弘安2年11月25日 58歳御作


【はるかにみまいらせ候はねば、をぼつかなく候。】
はるか遠く離れており、御見舞する事が出来ず、尼御前の事を心配しております。

【たうじ〔当時〕とてもたのしき事は候はねども、】
今も楽をしているわけでは、ありませんが、

【むかしはことにわび〔侘〕しく候ひし時より、やしなわれまいらせて候へば、】
昔、特に不自由であった時から、御供養を頂いて来ましたので、

【ことにをん〔恩〕をも〔重〕くをも〔思〕ひまいらせ候。】
まことに、その恩を重く思っております。

【それについては、いのちはつるかめ〔鶴亀〕のごとく、】
その御恩に報じる事については、命は、鶴亀のように末永く、

【さいわい〔幸福〕は月のまさり、しを〔潮〕のみ〔満〕つがごとくとこそ、】
幸いは、月が満ち、潮が満ちるようにと、

【法華経にはいのりまいらせ候へ。】
法華経に祈っております。

【さてはえち〔越〕後房・しもつけ〔下野〕房と申す僧を、】
越後〔えちご〕房と下野〔しもつけ〕房を

【いよ〔伊予〕どのにつけて候ぞ。】
伊予〔いよ〕房につけて、おきました。

【しばらくふびんにあたらせ給へと、とき〔富木〕殿には申させ給へ。】
しばらくの間、面倒をみてくださるように富木殿に申してください。

【恐々謹言。】
恐れながら謹んで申し上げます。

【十一月廿五日   日蓮花押】
11月25日   日蓮花押

【富城殿女房尼御前】
富城殿女房尼御前へ

【いよ〔伊予〕房は学生〔がくしょう〕になりて候ぞ。】
伊予房は、立派な学生〔がくしょう〕になられました。

【つねに法門きかせ給ひ候へ。】
常〔つね〕に法門を聞かれてください。


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