日蓮正宗法華講開信寺支部より

御書研鑚の集い 御書研鑽資料


観心本尊抄 19 本門脱益の本尊


第18章 本門脱益の本尊

【今本時の娑婆世界は三災を離れ】
今、法華経の本門に至って、この娑婆世界は、三災にも犯されることなく、

【四劫を出〔い〕でたる常住の浄土なり。】
成住壊空の四劫を繰り返す事がない常住の浄土となったのです。

【仏既〔すで〕に過去にも滅せず未来にも生ぜず、】
仏は、まさに過去にも滅する事がなく未来にも生ずる事がない常住不滅の仏であって

【所化以て同体なり。】
仏の説法を聞いている弟子もまた同じく常住であるのです。

【此〔これ〕即ち己心の三千具足、】
これが釈迦在世における舎利弗などの己心の三千の具足、

【三種の世間なり。】
国土世間、衆生世間、五陰世間の三種の世間であったのです。

【迹門十四品には未だ之を説かず、】
迹門十四品には、未だこの事の一念三千が説かれなかったのは、

【法華経の内に於ても時機未熟の故か。】
法華経の内においても、時機が来ていなかったからなのです。


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