御書研鑚の集い 御書研鑽資料
報恩抄 38 正しく報恩を結す
第37章 正しく報恩を結す
【されば花は根にかへり、真味は土にとゞまる。】
そうであれば、花は、根にかえるように、また真味は、土に留まるように、
【此の功徳は故道善房の聖霊〔しょうりょう〕の御身にあつまるべし。】
この功徳は、故道善房の聖霊の御身に集まる事でしょう。
【南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経。】
南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経。
【建治二年(太歳丙子)七月二十一日 之を記す】
建治二年(西暦1276年)7月21日に、これを記す
【甲州波木井の郷蓑歩〔みのぶ〕の岳〔たけ〕より】
甲州、波木井の郷、身延山より、
【安房国〔あわのくに〕東条郡】
安房国、東条郡、
【清澄山浄顕房・義城房の本〔もと〕へ奉送〔ぶそう〕す。】
清澄山の浄顕房、義城房のもとへ送ります。