御書研鑚の集い 御書研鑽資料
南条時光御息文 38 南条殿御返事
【南条殿御返事 弘安三年九月 五九歳】南条殿御返事 弘安3年9月 59歳御作
【はくまい〔白米〕ひとふくろ〔一袋〕、いも〔芋〕一だ〔駄〕給び了んぬ。】
白米〔はくまい〕一袋〔ひとふくろ〕、芋〔いも〕一駄〔だ〕を頂きました。
【抑〔そもそも〕故なんでう〔南条〕の七らうごらう〔郎五郎〕どのゝ事、】
抑〔そもそも〕故南条七郎五郎殿の事、
【いままではゆめ〔夢〕かゆめか、】
いままでは、夢か夢か、
【まぼろ〔幻〕しかまぼろしかとうたが〔疑〕いて、】
幻しか幻かと疑がって、
【そらごと〔虚言〕ゝのみをも〔思〕ひて候へば、】
虚言〔そらごと〕であると思っていましたが、
【此の御ふみにもあそばされて候。】
この御手紙にも書かれております。
【さてはまことかまことかと、はじめ〔始〕てうたがいいできたりて候。】
それでは、やはり真実かと、始めて疑いが出て来ております。