日蓮正宗法華講開信寺支部より

御書研鑚の集い 御書研鑽資料


南条時光御息文 48 上野郷主等御返事

【上野郷主等御返事 弘安五年一月一一日 六一歳】
上野郷主等御返事 弘安5年1月11日 61歳御作


【昔の徳勝童子〔とくしょうどうじ〕は土のもちゐ〔餅〕を仏にまいらせて】
過去の徳勝童子は、土の餅〔もち〕を仏に供養して、

【一閻浮提〔いちえんぶだい〕の主となる。】
一閻浮提〔いちえんぶだい〕の主となりました。

【今の檀那等は二十枚の金のもちゐを法華経の御前にさゝ〔捧〕げたり。】
今の檀那は、二十枚の金の餅を法華経の御前に捧〔ささ〕げられました。

【後生の仏は疑ひなし。】
後生に成仏することは、疑いありません。

【なんぞ今生にそのしるし〔験〕なからむ。】
まして、今生に、その験〔しるし〕が、ないわけがありません。

【恐々。】
恐れながら申し上げます。

【正月十一日   日蓮花押】
正月11日   日蓮花押

【上の〔野〕のがうす〔郷主〕等のとのばら〔殿原〕】
上野の郷主などの殿ばらへ


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